なぎなた反り、アテ材と言う

樹木は、重力を感じて垂直に育つ。真っ直ぐ上を目指していく。そして枝葉を広げる。たぶん、太陽の方向ということだろう。

真っ直ぐ伸びる力に対して、それを傾ける力が働くと、例えば、雪の重さ、始終吹き付ける風、のしかかった岩、地面が傾いたままのとき、それでも樹は真上を目指す。のしかかる力を跳ね除けようとする。そこに特別な組織ができる。例えれば、筋肉が着くようなもの。倒れまいとして筋肉をつけてつっ張りを入れる。そして樹はまた、上に伸びる。

その時にできる筋肉をアテと我々は呼ぶ。丸太の時はまっすぐ。ところが製材した時に、木を幾つかに分けると、つっパってた相手が消えて、曲がってしまう。あるいはひねって、波を打ったり。

写真は、綺麗に曲がっているので、なぎなた反り、と名付けられた。

 

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