富士山、世界遺産のきれいな山

みんながそうしているから。
 富士山へ行ってきた。きれい。ゴミが落ちていない、小さなゴミもない。目につくゴミは即座に拾われる。見えるのは岩肌ばかり。これだけの人と雑踏と清潔さ。これは世界遺産にふさわしいと、感じました。
 沢山の人が集まる一大観光地。外国人も多く、訳の判らない若者も。しかし遊園地じゃないから、掃除夫が雇われているわけじゃない(たぶん)。その清潔さを支える人が沢山いる。あちこちにいるガイド、ボランティアや売店、山小屋で働く人。山岳部は山を汚さない掟か信仰に似たものがある。登山家は反動で自分の身には無関心だ。ポケットはゴミ箱だと、ボーイスカウトでは習う(と思う、)
 テレビ番組で日本人と外国人の対応の差を、”どうして日本人はそうなんだ?”と問うていたが、わたしは、どこの国でも同じ訳で、”皆がそうするから”、だと思っている。日本人はすぐ謝る、はっきり物を言わない、言い合いをしない、銃を持たなくて安全、清潔好き。それは皆がそうだから、それが一番最適な対処なる。モラルと呼ぶ物だろう。
 それを支える人達が確実にいる。理屈でなく、聞く耳を持たず、訳も問わず、確かな長い伝統に揺るぎない自信をもって、清潔をもくもくと支えている多くの現場の人達があって、うん、異様と感じるほどきれいな、富士山がある。
 登山道は当たり前にきれいだ。すばるライン五合目の駐車場は、繁華街に似て雑多でごみごみとしてる。若者がカメラを振り回し、地べたに座り込んでいる。それでもゴミは少ない。ゴミ箱はない。ゴミは持ち帰る。
 やはり富士山とそれを支える人々は、誇れる世界遺産である。

 

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