東北震災支援にて。
東北震災では、災害が大きすぎて自主判断に寄らざるを得なくて、支援の手が有効になったとも感じる。
南三陸の避難所には、数日間にわたってヤマト運輸から続々とコンテナが運ばれるのを見た。それまで雑多に積まれていた支援物資がコロ付きコンテナに次々と乗せられて、仕分けされて内容の紙が貼られ体育館に並べられた。避難者は、必用なものを書いて担当者に渡すと、資材の置いてある場所を締める。女児、7歳、靴下、歯ブラシ、靴、は何番目の奥にある、と指示をしていました。
災害時には、支援物資が届く。しかし現時点では、ほとんどの自治体は支援物資の受け入れを断っている。
一つは手が無い。突然の災害に、限られた人数でやること段取りが多くて他の用事を増やさないことが優先になる。二つめは公平性。全員に行き渡らないものは配布できない。苦情を嫌うのだ。組手什も希望者全員分が用意できないと受け入れてもらえない。組手什の災害支援の実行には、役場内の多くの組手什ファンに支えられたものだ。国土緑化推進機構、林野庁の方に感謝致します。
3度の災害支援には、支援の後半はボランティアにゆだねることがおおくなった。彼らは現場を知って優先順位を判ってて実行が早い。
災害に備えるなら物資の流通は最優先。流通は血流に例えられるが、災害は大量出血なのだ。速やかな集荷と配給が大切。棚への整理整頓最も始めに行われるべき。組手什はそれを担える。
東北震災の南三陸では、薬局にて海外のチームが役を終えて薬品を置いて去った。地元にゆだねられたのを見て通りかかった友人は、組手什で薬棚を避難中の子供に作らせた。薬は整理されてスムースに提供された。ちなみに手伝った彼には組手什の机が渡った。
私は材木に関わっている。自分の関わるもので支援で出来ることはまことに光栄だ。
木に関わる方達には、非常時支援資材として多くの選択肢に組手什を組み入れてほしい。